走馬灯のような人生の四季
清水内科居宅介護支援事業所
音楽療法を通して人生の四季を覗き見る
医療法人清樹会の中には音楽療法士が高齢者との関わりを持つプログラムがあります。
若いときから会社で長年勤められ、90歳台になって有料老人ホームにご入所されたMさん。
デイサービスでキーボードの伴奏に合わせて昔懐かしいメロディーを聴いて大変感激されたと
興奮気味に担当ケアマネジャーに話してくださいました。
一緒に歌っていると、若いときの事が走馬灯のように脳裏に蘇ってきた。
若かったときの初恋の思い出や人生の節目節目が、、、、、
♪音楽療法とは♬
「音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、
心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、
音楽を意図的、計画的に使用すること」と日本音楽療法学会では定義しています。
Mさんには懐かしいメロディからその時の思い出が活き活きとよみがえって、
輝いていた頃のご自分の姿と活力を蘇らせてくれたことに違いありません。
社会心理学や発達心理学の発展に貢献したレビンソン氏は
「ライフサイクル」を4つの発達段階に分け「春・夏・秋・冬」の4つの季節に表しました。
日本には四季があり、人生にも四季があります。
90歳台のMさんは自己の再確認、昔と今と未来がつながり、
自信と希望を取り戻せ、コミュニケーションが深まっていく事ができるように願っております。