大腸がんについて
清水内科
藍住町がん検診を受けましょう
7月~10月まで毎年実施されている藍住町のがん検診。
みなさんはもう受けられましたか?
まだ受けられていない方、自分には関係ないと思っていませんか?
定期的にチェックしていないと、後悔するかもしれません……
今回は「 大腸がん 」について、少しお話したいと思います。
大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんです。
便が長い間貯留しているS状結腸と直腸にがんができやすいと言われています。
大腸がんにかかる方は増加傾向にあり、
男性はおよそ11人に1人、女性はおよそ13人に1人が、
一生のうちに大腸がんと診断されているんです。
2018年の厚生労働省の統計では、大腸がんは女性のがんによる死亡数の第1位。
男性は27,098人、女性は23,560人の方が大腸がんで亡くなっています。
それでは、大腸がんになる原因は一体何なのでしょうか??
大腸がんの主なリスク要因として、
運動不足、野菜や果物の摂取不足、肥満、飲酒などが挙げられています。
大腸がんによる死亡数は、この20年ほどで1.5倍に拡大していて、
生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与していると考えられているようです。
また、大腸がんの家族歴がある方はリスクが増加するそうです。
それなら、食生活を改めれば大腸がんにならない!と思った方……
確かに食生活を改善するのはいいことではありますが、
だからといって腸内環境がすぐに変わるわけではありません。
効果が表れるまでには長い時間が必要となります。
ライフスタイルを改善するとともに、検診を毎年受け、
リスクを下げながら、早期発見・早期治療を目指していくことが大切なんです。
藍住町の大腸がん検診では、「 便潜血検査 」という方法で検査します。
これは、便に潜む血液の有無を調べる検査で、いわゆる検便です。
大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着します。
便に血が混じっているかどうか、目に見えないわずかな出血も検知することが可能です。
便の表面を採便用の棒でまんべんなくこすり、2日間分の便を採取します。
食事制限をする必要もないので簡単にできます。
自分は大丈夫だとは思わずに、積極的に検診を受けることが大切です。
藍住町保健センターから送られている受診券があれば検診は受けられます。
お気軽にお問い合わせください。
★清水内科:088-692-8900